“好意”が嬉しくないとき
──心に“圧”がかかる瞬間と、戸惑いのワケ

「私のこと、好きなのかな?
 って感じた瞬間、なぜか心がざわついた」

 「いい人なのに、好意を向けられるほど、
 距離を取りたくなる自分がいる」

そんな“心の違和感”に戸惑った経験はありませんか?

 

婚活の場での、誰かからの好意。
それ自体は「嬉しいもの」であるはず。
それなのに、なぜか素直に受け取れない。
むしろ、心が閉じてしまったり、距離をとりたくなってしまったりする。

 

真面目な人ほど、そんなふうに感じてしまう自分を責めてしまいがちです。


 

けれど、そう感じてしまうのには、ちゃんと理由があるのです。
今回は、「好意が“圧”として感じられるとき、心の中で何が起きているのか」を一緒に紐解いてみましょう。

 

仲人として、私自身が考えていることも交えながらお届けします。

好意が拒否反応に変わるとき

心理学でよく知られている「返報性の原理」に基けば、
誰かから好意やギフトを受け取ると、
自然と「お返ししたい」と感じるもの。

けれど現実には、


「好かれているはずなのに、心が動かない」
「好意を重く感じてしまう」

こういった反応が起こることがあります。


それは、
あなたに何かが欠けているわけでも、
冷たい人間だからでもありません。


以下のような

“好意が圧に変わってしまう条件”が

関係していることが多いのです。

1. ペースの違い|受け取る準備が整っていない

相手の気持ちのスピードが、
こちらの気持ちのペースを超えてしまったとき。

「まだそこまで知らないのに」
「もう少し安心してから関係を深めたい」

こう感じる段階での強い好意は、”圧”に感じられてしまうことがあります。

とくに結婚相談所では、男性の方が気持ちが早く温まり、行動に移すケースも多くみられる傾向にあり、
「いいと思ったから、もう決めたい」という積極的なアプローチが裏目に出てしまうこともあります。

2. 自信のなさ|「好かれる自分」への疑い

「どうして私なんかをそんなに好きだと言ってくれるのだろう?」

そんな疑問が浮かんでしまうと、
好意は“ありがたさ”ではなく、
“過剰な期待”や“評価”のように感じられてしまうことがあります。

自分に自信がないとき、好意は“光”ではなく“プレッシャー”として、あなたの心に投影されてしまうのです。

3. 投影された好意|“私”を見てくれていない感覚

数回会っただけで「好き」と言われたとき、
「私の何を知ってそう言っているんだろう?」と疑問が湧くことはありませんか?


相手が自分自身の理想やイメージを投影しているだけだと感じたとき、
好意は“支配”や“コントロール”に近いものとして伝わってしまうことがあります。


好意とは本来、“私”を見た上で生まれる感情であるはず。


そこに「ズレ」を感じると、心は拒否反応を起こすのです。

4. 周囲のプレッシャー|“無言の圧”の中で本心が迷子に

好意を向けられている相手との関係を、周囲が冗談半分で茶化してくる。

 「いい感じじゃん」
「もう付き合っちゃえば?」

こういった言葉に、自分のペースを奪われる。

そんなときには、

「好きにならなきゃいけないのかな」
「応えないと悪いのかな」

そんな気持ちが生まれ、自分の本心が置き去りになってしまいます。
置き去りにされた心からの叫びとして、拒否反応が生まれることもあるんです。

拒否反応が出た時、どうすればいい?

まず一つ、強く伝えたいのは


拒否反応は、あなたの心が健全に働いているサインだということ。


違和感や不快感は「本当の自分」にとっての警告灯。
それを無理にねじ伏せたり、押し殺したりする必要はありません。


代わりに、好意への拒否感が出た時は、少し立ち止まってこう考えてみてください。

  • これは【相手のアプローチ】の問題?

 (押しつけがましさ、距離感のなさ、理想の投影...)

  • それとも【自分の内側】の問題?

 (自信のなさ、過去の傷、自分への厳しさ...)

どちらも考えられる場合は、焦らず少しだけ時間を置いてみてもいいのかもしれません。
心の余白ができたとき、同じ好意が少し違って感じられる可能性もあります。

でも、無理は禁物。

「なんとか好きになろう」「せめてもう少し会ってみよう」と頑張って、
どんどん自分の心がすり減っていくのなら、
自分の心を守ることを優先してくださいね。

仲人として、伝えておきたいこと

結婚相談所では、仲人という“第三者の存在”がいるからこそできる支援があります。


けれど、それが逆にプレッシャーになってしまうこともあるのだと、私自身も常に意識しています。仲人と信頼関係ができているほど、「この人に応えたい」「がっかりさせたくない」と思ってしまうかもしれません。その気持ちが強いほど、違和感のあるお相手との関係を続けてしまう、ということもあるのです。


でも、私たちは「結婚」をゴールに
あなたに伴走しているけれど、
私たちの敷いたレールに
あなたを無理やり乗せたいわけではありません。


そうではなくて、 “あなた自身の気持ちを大切にすること”を一番に考えてほしいと願い、お一人おひとりに寄り添わせていただいています。

自分の心に嘘をつかず、安心して話せる場として、katachiがある。

そう思ってもらえたら嬉しいです。

おわりに

好意は、"素敵なもの"です。


けれど、それを「素敵だな」と思えるかどうかは、
あなたの心の状態やタイミング、相手の表現の仕方次第。


もし今、好意が「圧」に感じられているなら、
それはあなたの心が教えてくれている大事なサインかもしれません。


「なぜか嬉しくない」という違和感に、どうか蓋をしないでください。
その感覚を丁寧に扱うことが、あなたらしいパートナーシップへの道につながっていくはずです。

 
 

結婚相談所katachiでは、

不安や迷いにも寄り添いながら、

自分らしい婚活を

進めていけるサポートをしています。

 

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