お見合いで焦らない!
安心して会話が続く『バトンパス』のすすめ

「お見合いで沈黙が続いてしまって…」

 「次に何を話せばいいかわからなくて、焦ってしまった…」

そんな声を、婚活を始めたばかりの方からよく聞きます。

特に初対面の会話は、ちょっとした沈黙もドキドキしますよね。

でも実は、会話が止まってしまうのは「センス」や「話題の引き出し」がないからじゃないんです。ほんの少しだけ“コツ”を頭に入れておくだけで、ぐっと楽になることも。

本記事は、「お見合いシリーズ」の第三弾。
初対面の会話が自然に続く「バトンパス技術」についてご紹介します。

 会話に苦手意識のある方でも、読み終わる頃には「私でもできそう」と思ってもらえるはずです。

会話はキャッチボールよりもリレーに近い?

会話はよくキャッチボールに例えられます。「お相手の言葉を受け取り、それに返す」このやり取りのイメージは、確かにぴったりです。


でも実際の会話は、ただの「言葉の往復」だけではなく、リズムや流れも大切だったりしますよね。

たとえば、Aという話題を一往復、次はBという話題を一往復…と区切って話していても、キャッチボールは成立します。けれど、それでは会話全体の“流れ”や“つながり”までは捉えきれないのではないでしょうか。

そこで、もう一つの例えとして「リレー」が役立ちます。

会話をバトンパスのように捉えると、話題が自然に引き継がれていく様子や、テンポのよさがイメージしやすくなります。

お相手から渡された話題という“バトン”を、あなたが受け取り、また次へとつないでいく。会話は、そんなふうに続いていく“リレー”のようなものかもしれません

たとえば、こんなやりとりを想像してみてください。

あなた:「プロフィール欄を拝見したのですが、スポーツがお好きなのですね。どの分野が一番好きなんですか?」

お相手:「そうですね。最近ランニング始めたので、結構熱が入っているかもしれません。」

あなた:「ランニングですか!新しいことを始められるって素敵ですね。ランニングを始めるきっかけは何だったのですか?」

お相手:「学生時代の友人が誘ってくれて。一人だと頑張りきれないこともあったりしますけど、人と一緒だと続くものですね」

あなた:「ご友人と!確かに人と一緒だと頑張れますよね。ちなみに学生時代はどんなスポーツをされていたんですか?」

こんなふうに、会話のバトンパスは、相手の話に含まれるキーワードを拾って、次の話題につなげる技術です。

例では、

ランニング → ランニングを始めるきっかけ=学生時代の友人 → 学生時代の話

と、話題が自然に展開していますよね。

もちろん広げる方向性は、あなたの興味関心に応じて変えていって構いません。
現在の交友関係に踏み込みたい人は、

ランニングランニングを始めるきっかけ=学生時代の友人 → ご友人との関係性の話

でもいいでしょう。

バトンパスの具体例〜こう拾えば自然につながる〜

もう少し具体例を見てみましょう。

例1:「趣味→仕事」へのバトンパス

お相手:「最近柔術にはまっています。柔術の心理と今取り組んでる仕事の考え方が見事に絡んでいて、すごくおもしろいんですよ!」

あなた「運動の心理とお仕事に共通点があるんですね...!すごい!ちなみに、今取り組まれているお仕事とどんな風にコラボレートされるんですか?」

例2:「趣味→仕事」へのバトンパス
お相手:「最近仕事が忙しくて…でもジムで体を動かすと気分転換になるんですよ」

あなた:「確かにリフレッシュできる趣味があると、頑張れますよね。お仕事は今繁忙期なんですか?」

ポイントは、「相手が触れたキーワード(=バトン)に乗って、次の話題へ橋をかける」こと。
こうすることで、無理に話題を変える必要もなく、自然な会話の流れが生まれます。

バトンパスの送り先はあなた次第

バトンの先は、いま話していたことの“背景”かもしれませんし、そこから連想される“日常”や“価値観”、あるいは“過去”や“未来”かもしれません。

一つの話題の中にも、実にさまざまな方向へ広がる糸口があります。

会話をつなげる力とは、話題の多さではなく、「どこに目を向けて拾うか」という視点の持ち方なのかもしれませんね。

広がらなかったら、話題転換のサイン

でも、どれだけ丁寧にバトンパスしても、ときには相手の反応があまり返ってこなかったり、会話がふわっと終わってしまうこともあります。

そんなときは「失敗しちゃった…」と落ち込むよりも、
「あ、そろそろ別の話題に移るサインだな」と軽やかに捉えてみてください。

会話は相手との“共同作業”なので、全部を一人で盛り上げる必要はありません。

 もしあなたの投げたバトンにうまく反応してくれなかったら、自分の自己開示をする番だと捉えてみたり、相手の好きそうな話題を考えてみたり、逆に相手にバトンの判断を委ねてみたりすればOKです。

会話の“バトンパス力”は練習で育つ

「そんな風にサッと拾えるかな…」と不安になった方もいらっしゃるかもしれません。

バトンパスは“慣れ”で上達します

婚活準備期間や、活動中は、積極的に人との対話の時間や対話観察の時間をとるようにしましょう。

たとえば…
  • しばらく会っていない友人に連絡して、ちょっと雑談してみる
  • 周囲の人の会話に目を向けてみたり、ドラマやリアリティショー、YouTube等で登場人物の会話に注目したりして、「どこで話題が切り替わったか」を観察してみる
  • カウンセラーとの模擬お見合いを使って練習してみる

日常の中にヒントはたくさんあります。

 “安心して練習できる場所”をつくるのも、結婚相談所の大切な役割です。

沈黙は“敵”じゃない

最後に、もうひとつ大事なことをお伝えさせてください。

会話の沈黙は、必ずしも“悪いこと”ではありません。

 むしろ、バトンを渡すための「呼吸の時間」だったり、
「次、何を話そうかな?」と考える大切な“間”だったりします。

そして何より、「沈黙が気にならなかった」相手がいたとしたら、それは「テンポが合っている」証かもしれません。

言葉が途切れても落ち着いていられる関係って、実はとても貴重なんです。

お互いに“会話を育てられる”人を大切に

会話は一人で頑張るものではありません。

「バトンを受け取って、また渡してくれる」

そんな風にお互いに話題を広げ合える関係は、何より心地よく、安心できるものです。

だからもし、「この人、ちゃんと話を広げてくれるな」と思えたら、

その関係を、ぜひ大切にしてみてくださいね。

まとめ:安心して、会話のリズムを育てていこう

会話がうまく続かないとき、

 「自分にセンスがないのかも」「緊張してるのがバレたかな」

 そんなふうに感じてしまう方は、とても真面目で、優しい方だと思います。


でも、会話は“相性”や“タイミング”にも左右されるもの。
そして何より、“育てていくもの”でもあります。


今回ご紹介した「バトンパス」の考え方は、話題を無理なくつなげるための、小さなコツの一つ


うまくいかないときも、自分を責めるのではなく、
「次の話題へのサインかな」と受け取って前向きに活動を進めてくださいね。


そして、
お互いに話を広げ合えたり、沈黙が心地よかったりする相手がいたら、
それはとても素敵なことです。

ぜひ、そのご縁を大切に育んでみてください。

結婚相談所katachiでは、不安を感じやすい方にも寄り添いながら、
自分らしい婚活を進めていけるサポートをしています。

気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談くださいね。

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