「昔はあんなに好きだったのに…」
「SNSでは10年目でもラブラブな夫婦もいるのに、うちは何が違うんだろう?」
結婚生活が日常になると、付き合い始めのような“ときめき”を感じる場面は少なくなっていきます。
文句を言わずに家事や仕事をこなしてくれるパートナー。傍から見ればいい夫(妻)なのかもしれないけれど、どこか少し物足りない、寂しい。そんな気持ちを抱えている方も少なくないのではないでしょうか。
でも、それはあなただけではありません。
そしてそれは、「愛がない」からではなく、「愛を表す行動が減っている」から かもしれません。
結婚当初は、どんなことも新鮮で、「一緒にいられるだけで嬉しい」と感じるものです。
でも、時間が経ち、家族が増え、日々に追われるようになると、どうしてもパートナーとのやり取りは実務的なものに偏っていきます。
こうした感覚に陥ると、「もう愛されていないのかも」と不安になるかもしれません。
でも実際には、愛情そのものよりも「愛を表す行動」が減っていることが、心の距離を感じさせているのです。
「笑顔になるのは、嬉しいとき」
そう思いがちですが、実は逆も成り立つのをご存知ですか?
脳科学では、作り笑いでも「笑顔の筋肉を動かす」ことで、ドーパミンなどの幸福ホルモンが分泌され、気分が明るくなることが分かっています。
つまり、感情があるから行動するだけでなく、行動することで感情が生まれる のです。
「愛があるから手をつなぐ」のではなく、「手をつなぐことで愛を再認識する」。
この逆回路は、夫婦関係でも十分に活用できます。
夫婦のライフステージによって、「愛を表す行動」は変化していきます。
例えば、若い頃は「スキンシップ」や「愛の言葉」が分かりやすい“愛の形”だったかもしれません。
しかし、子育て中や忙しい時期には…
こうした「実用的な行動」が、「深い愛の表現」になることもあります。
つまり、「ラブラブ」=「ときめき」ではなく、関係を維持しようとする行動そのものが「愛」の表れなのです。
日常に埋もれてしまった「愛」をもう一度感じたいと思ったら、まずは“愛につながる行動”を増やすことから始めてみましょう。
たとえ「今は気持ちが乗らない」と思っても大丈夫。
大切なのは「行動から気持ちを作っていく」こと。
愛があるから行動するのではなく、愛を感じるために行動してみるのです。
そして何より手軽で効果的なのが「感謝の言葉」です。どんな関係であっても、「ありがとう」「助かった」「嬉しい」は相手の心を温め、あなたの気持ちも前向きにしてくれます。
この「愛を行動で育てる」という視点は、婚活中の方にもとても役立ちます。
「この人といるとドキドキする」よりも、「この人とはこんな習慣を作っていけそう」といった、
未来の行動ベースで関係を考えることが大切。
何度か一緒に過ごす中で、「自然と感謝が伝えられるか」「心地よく過ごせる行動があるか」を感じてみてください。
ワンポイントQA
Q.「婚活中、ときめきがない=やめるべき?」
A. 「ときめき以外の“愛の土台”も見てみよう」
婚活中、「ときめきがないから合わないのかな」と迷うこともあるかもしれません。でも、ときめきは時間とともに変わるもの。
それよりも、「話がしやすい」「安心できる」「自分らしくいられる」といった関係性が育てられるかどうかが、結婚生活ではずっと大事になります。
一緒に「愛を育てられる人かどうか」、その視点も忘れずに。
婚活中のやりとりでは、つい“当たり前”になってしまう相手の配慮や優しさにも、「ありがとう」「嬉しかった」と伝えてみましょう。 感謝のやりとりがしやすい相手は、結婚後も関係が安定しやすいと言われています。
時間が経てば「ときめき」は自然と変化していくものです。
けれど、「愛」は減っていくものではありません。育てていくものです。
もし今、「愛が薄れてきた気がする…」と感じているなら、
今日から少しだけ、“愛を表す行動”を増やしてみてください。
その積み重ねが、再び二人の関係に温かさをもたらしてくれるはず。愛は、あなたの行動から育つのです。
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