「この人となら、きっとうまくいく」
そう思って結婚したのに、いざ一緒に暮らし始めると、「思っていたのと違う」と感じる瞬間が増えていく...
結婚前は、相手と一緒にいる時間が楽しいことや、一緒にいると落ち着けることを「相性の良さ」として実感するものです。相性がよいと感じるお相手と結婚準備を進めているときはこんな気持ちになるでしょう。
「私たちは一緒にいると落ち着くし、楽しい時間を過ごせる。
こんなに相性がいいんだから、結婚してもうまくいくはず!」
しかし、結婚生活が始まると、目の前にあるのは「日常」という現実。こんな気持ちが沸々と湧き上がることも。
「なぜこんなに細かいことで衝突するの?」
「どうして私がしてほしいことをやってくれないの?」
「こんなに話が通じないとは思わなかった…」
こうしたギャップに戸惑うのは、決してあなたのせいでも、パートナーのせいでもありません。
「恋愛と結婚は違うもの」という、本質的な構造の違い に気づけていなかっただけなのです。
恋愛中は、デートや旅行、記念日など、2人の時間は特別な時間が中心。お相手に会う度に「楽しさ」や「ときめき」、時には「安心感」といった「感情」を軸に関係を築いていくことが多いでしょう。違う言い方をすれば、恋愛では「どんな時間を一緒に過ごしたいか?」が大事で、「一時的な」一緒に過ごす時間の質を考えていればよかったかもしれません。
しかし、結婚は「日々の生活」を共にするということ。
お金の管理、家事の分担、仕事との両立、子育て… こうした「リアルな問題」に毎日のように向き合うことになります。つまり「どんな生活を一緒につくりたいか?」が二人の目的になり、「絶え間なく続く」生活の質が問われることになります。
こういった違いから、恋愛中に感じていた二人の相性や楽しさだけを頼りにすると、結婚生活を乗り越えられない...ということが起きてしまうのです。
「一緒にいると楽しい」「会話が弾む」「趣味が合う」
こうした要素は結婚相手を選ぶ時に大切な要素です。
しかし、こういった要素を持ったお相手であっても、長く一緒にいれば、お互いの価値観の違い( 例えば、「生活する上でのルールの違い」や「認識の仕方の違い」 ) が浮き彫りになってきます。
例えば、こんな経験を体験したり見聞きしたことはないでしょうか?
些細な違いに見えるかもしれません。
しかし、こういった違いが積み重なることで、「こんなはずじゃなかった」という思いが渦のように大きくなっていくのです。
でも、誤解しないでもらいたいのです。こういった違いは、相性が悪いから起きるわけではありません。
「相性がいい夫婦」でも、結婚後に衝突したり、ぶつかったりするのは自然なことです。
だからこそ、「何もしなくても自然とうまくいく」という考えは幻想であり、結婚生活にはお互いの努力が不可欠 なのです。
今回の記事では、「相性が良ければ、自然と結婚生活もうまく行く」という幻想について解き明かしました。
次回から、「では、どう努力すればいいのか?」について、焦点を当て、具体的に考えていきます。
キーワードは「行動フォーカス」。結婚生活を円滑にするカギは、「相手が変わる」ことではなく、「感情を変える」ことでもなく、「自分がどう行動するか」 にあリます。次回更新をお楽しみに!
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