今こそ、自分らしい一歩を。
30代婚活を動かす“時間とのつきあい方”

いわゆる「婚活市場」では、年齢だけじゃなく、年収や住まいといった“条件”によって、出会いやすい相手層が変わるということは、たしかにあります。

 特にアプリや結婚相談所など、出会いの第一段階が“データベース”で行われるような婚活の場では、そうした“傾向”が先に意識されやすいこともあるかもしれません。

でも、私自身、婚活や出会いの現場で関わる中で感じているのは、

 「条件よりも、その人がどう向き合っているか」の方が、

結果を大きく左右しているということです。

同じ30代前半でも、

そんなふうに「自分らしく整えて動いている人」には、ちゃんと良いご縁が巡ってくる。
そんな実感があります。

婚活を始めた頃は、
「結婚したい」という気持ちがはっきりしていたのに、
時間が経つにつれ、
変化を避けてしまう気持ちが強くなることがあります。
 

これは「現状維持バイアス」と呼ばれる心理的なはたらきで、
 

人は今の生活に慣れると、
たとえ新しい幸せが待っていたとしても、
変わることにエネルギーを使いづらくなるのです。
 

30代は生活スタイルが確立しやすく、
「このままでもいいかも」と思えてしまう瞬間もあるかもしれません。
 

 でも、それは“今が悪い”わけではなく、
「未来の変化にエネルギーを注ぎづらくなる構造」なのだと知っておくことが大切です。

婚活では、「選ぶ」「決める」といった決断の連続が待っています。

 相手のプロフィールを見て比較したり、自分の希望や価値観を言葉にしたり…。

 実はこれらは、思った以上に認知的なエネルギーを使う行動なんです。

そして、時間が経つほどに「もう考えるのがしんどい…」という感覚が芽生えやすくなることも。

結果的に、

• 判断がシンプルになりすぎてしまったり
• モチベーションが下がってしまったり
• 自分の感覚よりも“決めなきゃ”という気持ちが先走ったり

そんな状態に陥ることもあるのです。

だからこそ、時間を味方にするには、“整える”意識が大切になります。

ここまで読むと、

「じゃあ今すぐ動いた方がいいってこと…？」

と感じた方もいるかもしれません。
 

確かに、婚活において“先送り”は良い結果につながりにくいこともあります。

 でもそれは「急げ」ということではなくて